国際信号旗編
船のマストに旗を掲げているのをみたことありませんか。
1.国際信号旗
1-1.国際信号旗:文字旗(Alphabetical flags)
←A
←B
←C
←D
←E
←F
←G
←H
←I
←J
←K
←L
←M
←N
←O
←P
←Q
←R
←S
←T
←U
←V
←W
←X
←Y
←Z
1-2.国際信号旗:数字旗(Numeral pendants)
←1
←2
←3
←4
←5
←6
←7
←8
←9
←0
1-3.国際信号旗:代表旗(Substitutes)
←第1代表旗
←第2代表旗
←第3代表旗
1-3.国際信号旗:回答旗旗(Code and answering pendant)
←回答旗
2.旗りゅう信号
一組の信号旗は26旗(A〜Z)のアルファベットと10旗(0〜9)の数字、3旗の代表旗、そして回答旗の合計40の旗あります。これらの文字を組み合わせて文章を作ります。
普段、船橋に左の写真のように棚にしまわれていることが多く、畳み方もしっかりとあります。国際信号旗は国旗の取扱と同じように手すりやデッキにつけて汚さないようにします。
↑深江丸の船橋の信号旗の棚
3.掲揚
旗りゅう信号は原則として一回に一本の掲揚線には一個の信号を揚げるものとしているが、2個以上の信号を揚げる場合は間索(2mの掲揚線で各々の信号を離すために使う)を使用して区切りを入れる。
旗りゅう信号は相手が一番見やすい場所に掲げ、煙などに邪魔をされずに旗が風でよくなびくころに掲揚する。
↑深江丸が実験中に掲げていたRU1…私は、操縦の試運転をしている。
4.回答旗の使用方法
信号旗を掲げきた船(A船)の信号に関係のある船舶(B船)は、信号を視認したときは直ちに回答旗を半旗にし、信号を解読したら回答旗を全揚(一番上まで掲げる)する。
その後、信号を掲げてきた船(A船)の信号が降下を認めたときは、回答旗を再び半旗にし次の信号に備える。
最初に信号を掲げてきた船(A船)が、最終の信号を掲揚し、B船が回答旗を全揚したあと、A船は回答旗を全揚する。その後、B船も回答旗を全揚する。それで通信は終了となる。
信号が解読できない場合は回答旗を半旗のままにしておく。
また、小数点もあらわす。
つまり、理解した時には回答旗を全揚し、わからない、もしくは解読中は半旗にしておく。そして通信の終了の時は回答旗を全揚する。
5.代表旗の使用方法
←第1代表旗
←第2代表旗
←第3代表旗
代表旗は信号旗を一組しか備えていない場合に、一組の信号の中に同じ文字又は数字を使わなければならない時に使用する。
第1代表旗は直前の文字又は数字の掲げている信号の中で第一位(最上位)のものを代表し、第2代表旗は第二位のものを、第3代表旗は第三位のものをそれぞれ代表する。
例:
信号“QQ”の場合、上からQ−第1代表旗
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信号“1100”の場合、上から1−第1代表旗−0−第3代表旗
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信号“Z1100”の場合、上からZ−1−第1代表旗−0−第3代表旗
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この理由は各代表旗は直前は数字であるので最上位のZは順位の決定(第一位〜第三位)には数えない。
信号“Z1111”の場合、上からZ−1−第1代表旗−第2代表旗−第3代表旗
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この理由は、第1代表旗は直前の数字旗1を表し、第2代表旗は1を代表している第二位の旗を代表し、第3代表旗は同じく1を代表している第三位の旗を代表している。
代表旗の直前に数字を表す回答旗がある場合、回答旗の意味(小数点)を表すものではないのでそれを無視して数える。
信号“8.55”の場合、上から8−回答旗−5−第2代表旗
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信号“EZYZ”の場合、上からE−Z−Y−第2代表旗
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6-1.1字信号
1字信号は緊急、重要又は最も多く使用される通信文である。
A:
…私は潜水夫をおろしている。微速で十分避けよ。
B:
…私は危険物を荷役又は運送中である。
C:
…YES。
D:
…私を避けよ。私は、操縦が困難である。
E:
…私は進路を右に変えている。
F:
…私は操縦できない。私と通信せよ。
G:
…私は水先人が欲しい。
私は楊網中である(魚場で接近して操業している漁船の場合)。
H:
…私は水先人を乗せている。
I :
…私は進路を左に変えている。
J:
…私を避けよ。私は火災中で、危険貨物積んでいる。又は私は危険貨物を流出させている。
K:
…私はあなたと通信したい。
L:
…あなたはすぐに停船されたい。
M:
…本船は停船している。
N:
…NO。
O:
…人が海中に落ちた。
P:
…港内で、本船は出港しようとしているので全員帰船されたい。洋上では、本船の漁網が障害物に引っかかっている
Q:
…本船は健康である。検疫上の交通の許可を求める。
S:
…本船は機関を後進にかけている。
T:
…本船を避けよ。本船は二艘引きのトロールに従事している。
U:
…あなたは危険に向かっている。
V:
…私は援助が欲しい。
W:
…私は医療援助がほしい。
X:
…実施を待て、そして私の信号に注意せよ。
Y:
…本船は走錨中です。
Z:
…私は引き船が欲しい。
私は投網中である。
6-2.2字信号(一部)
2字信号は一般部門の通信文である。*ここでは旗は横に並ばせていただきます。
AC:
…私は本船を放棄する(放棄中である)。
AM:
…貴船に医師が乗っているか?
BR:
…私は至急ヘリコプターが欲しい。
CG:
…私(又は指示船)を援助する用意をせよ。
DV:
…私は、漂流している。
WP:
…気圧計は安定している。
XI:
…視程を知らせよ。
EF:
…SOS/メーデーは取り消された。
GM:
…私は本船を救えない。
IN:
…本船は潜水夫が欲しい。
IZ:
…火災は消えた。
YW:
…私は無線電信で指示周波数により通信したい。
JL:
…貴船は乗り揚げる危険がある。
JW:
…本船に漏水が発生した。
KR:
…曳航の準備はすべて完了した。
NC:
…私は遭難している。直ちに援助が欲しい。
UW:
…ご安航を祈る。
UY:
…私は演習中である。私を避けられたい。
UT:
…あなたの行き先はどこか。
VF:
…貴船は信号符号を掲げよ。
という風に一般部門の通信は遭難・緊急、死傷・損傷、航路標識・航行・水路、操縦、気象・天気、通信、検疫関係、その他、とある。
重要なのはUW、NC、UYぐらいではないでしょうか。
ちなみにUWの返信はUW1
…あなたの協力を感謝する。ご安航を祈る。となる。
6-3.医療通信(一部)
Mで始まる3字信号は医療部門の通信である。*ここでは旗は横に並ばせていただきます。
MAA:
…私は、緊急の医療助言を要求する。
MAP:
…患者の一般状態は重症である。
MBV:
…体温は上昇しつつある。
MCF:
…呼吸は弱い。
MCR:
…患者は意識がある。
MFE:
…出血が激しい。
MGL:
…患者は異物を飲んだ。
MKB:
…尿は糖を含む。
MOP:
…陣痛は強く効果的である。
MPR:
…患者は死亡した。
MQC:
…次の質問に応答されたい。
MQE:
…こちらはおそらく〜と診断する。
MRX:
…浣腸せよ。
MTF:
…食卓用大さじ一杯を与えよ。
MUA:
…口から何も与えるな。
MUF:
…野菜スープ、蒸し魚、煮込んだ果物、又はミルクプデングのような普通食を与えよ。
というふうに指示事項、医療援助の要求、医療助言などがある。
まだまだこれらは一部です。詳しく知りたい方は国際信号書というのがあるのでそちらをご覧ください。また、この頃は無線を使うこともありますが、まだまだ、国際信号旗は健在です。
旗の絵はフリーハンドで描いたため少々違うところもあるかもしれません。さらにこのページは紹介程度で作っているので国際信号の知識が必要な航海に出る時にはしっかりと国際信号書などを持っていきましょう。
:参考図書:
“和英対訳 国際信号書” 監修:海上保安庁 発行者:社団法人日本海員掖済会会長 廣瀬好宏
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